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神は沈黙せず

2005年08月26日 00:00

神は沈黙せず 神は沈黙せず
山本 弘 (2003/11)
角川書店

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久しぶりに読み応えのある本にめぐり合えた。

作者の山本弘は「と学会」の会長でも有名。さすがにトンデモな事柄をウォッチしているだけはあるなと思った。ものすごい量の超常現象・UFO・超能力・ファフロニツキーに関する記述はまさに圧巻。ここまで色々と理屈っぽくやられると、何処から何処までか現実で何処からが虚構なのかわからなくなってくる。とりあえず気になった「ウェッブの網目」と「パイオニア減速問題」を調べてみた。ウェッブの網目とは、ハッブル宇宙望遠鏡以上の解像度を持つ望遠鏡で太陽系以外を撮影すると、網目のようなムラが現れてしまうという現象だ。パイオニア減速問題とは、太陽系外に飛び出したパイオニア10号11号ヴォイジャー1号2号が計算に反し徐々に減速している問題で、この減速問題のほうは現実の問題だったようだ。

http://archives.cnn.com/2001/TECH/space/05/21/gravity.mystery/index.html

一方でウェッブの網目は完全なるフィクション。思わず騙されそうになってしまったではないか。まあ、こういうふうに面白いように騙してくれるのがハードSFの醍醐味でもあるわけだが。

テーマもなかなか重厚で好い。神は存在するのか。なぜ悪や災害を容認しているのか。我々は神にとってどのような存在なのか。宗教は信じないが、神(というか人類より上位に位置する者)の存在は信じてもいいと思っている私にとって、非常に興味ある内容であった。ちなみにラストのヨブ記は誤訳か、というのが本当かどうか現在調査中。


物語の舞台である10年代(2010~)、ネットはとてつもない影響力を持つにいたった。そこに存在する情報の大半は、捏造され故意にゆがめられたものにもかかわらず。ネットに吹き荒れる誹謗中傷の嵐は、気分が悪くなるほど徹底的に個を叩き続ける。そこら辺が妙に現実味を帯びていて、恐ろしい気がする。


豊富な情報量を消化しつつ読もうとしたら時間がかかって仕方がない本だけど、エンターテイメント性も高く、苦にならずに読めた。

最後になったが、この本を私に紹介してくれた枢に感謝。
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