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復活の地

2007年04月19日 01:06

三度、小川一水。

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舞台は遥か未来。人類が太陽系から飛び出し、星間列強と呼ばれる独立した勢力を生み出したそんな時代。辺境の惑星レンカの帝都トレンカを襲った大地震は、何万もの住民の命を奪い、都市機能を麻痺させた。国会議員、官僚、皇族、元老なども巻き込まれたため、帝国の中枢は一瞬にして空白になり、レンカ政府は壊滅寸前。生き残った元老クノロック公は、帝都復興の希望を若きセイオ・ランカベリー総督代理に託す。僻地にて難を逃れた第四息女、内親王スミルが摂政となり、策謀家サイテンを内閣総理大臣に、ランカベリーを帝国復興院総裁に任命した。ランカベリーは帝都を立て直すためその手腕を発揮するが、サイテン率いる内閣と、帝都民の感情と衝突してしまう。さらには、星外の列強諸国の思惑も交差して・・・。


未曾有の大災害の切迫感に引き込まれるようにして読んだが、ちぐはぐと言うかアンバランスと言うかそんな印象も受けた。というのも、人類がいくつもの太陽系をまたいで繁栄しているような時代なのに、惑星レンカには電話や鉄道や車などがあって、現代の地球の生活水準とさして変わらないようだからだ。また、一般市民や町の様子はヨーロッパくさいのに、皇室はアジアっぽいのも不思議な感じだ。(レンカの生活基盤が現代に似通っているのは、読者が地震の被害を想像しやすくするためだとは思う。)うーん、SFというか、星間国家をそのまま20世紀あたりの日本やイギリスやソ連やアメリカをモデルにした架空国家の物語として見るとしっくり来るかもしれない。


それにしても国の中枢が災害によって機能停止する、という悪夢をまざまざと見せ付けられた。地震大国である日本は、ちゃんと非常時対策できているのかな。救援物資が迅速に満遍なく行き渡らないとか、道路に乗り捨てられた車が緊急車両の邪魔をするとか、そういう問題に対処できるのだろうか。

『復活の地』を読むと危機意識が高まる。そして恐ろしい災害に見舞われる日が来ないことを、祈らずにはいられない。

関連:小川一水の作品の感想
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コメント

  1. ユキノ | URL | -

    これは読みました。
    セイオ君の政治家としての話と地震の話ですよね。

    SF色満載かと(かってに)思っていたのでその点は肩透かしでした(^^;)
    でも、地震の予測とか他星系のシーンは好きです。

  2. みね尾 | URL | NJl7JW7A

    地震の原因と、他星系の描写以外は、あまりSFっぽさはありませんでしたよね。SF的な要素より、人間ドラマが強い感じでしょうか。孤立奮闘するセイオ君、途中で嫌なやつだなと思ったけど、最後のほうで評価を改めました。

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