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ΑΩ:リアルウルトラマン

2004年03月26日 00:00

ΑΩ(アルファ・オメガ)―超空想科学怪奇譚 ΑΩ(アルファ・オメガ)―超空想科学怪奇譚
小林 泰三 (2004/03)
角川書店

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『SFが読みたい! 2002年版』で国内二位だった作品。今月文庫になったのでついに購入してみた。

一言で言ってしまえば、スプラッタでグロい。
にごった、どろっとした粘着質の液体が町中にあふれるさまが表現されていて、それらをリアルに思い描くことができる。主人公の体が破壊・崩壊し、再生されていく様も見事だ。

しかし、ただグロいだけでは終わっていなかった。
われわれ人類をはじめとする地球上の生物とはまったくかけ離れたタイプの宇宙人が非常に細かく描かれている。
この宇宙人は、プラズマと磁気から構成されているらしい。そして自己はデータの集まりであり、データを違う個体と共有することができる(この描写は宇宙人のデータ交換にすぎないのに、なぜかエロい)。とにかく、いままで思いつきもしなかったような宇宙人が描かれ、それがまたリアルなのだ。

ΑΩはあらゆるSFテーマを扱っている。宇宙人とのファーストコンタクト、宇宙人による侵略、超人に変身し悪と戦う主人公、新興宗教によるアルマゲドンと人類滅亡の危機、新人類の誕生・・・。こんなにぎっしり詰まっているのにもかかわらず、ぐいぐいと引き込まれてあっという間に読み終わってしまった。

ちなみに、このSFはウルトラマンを彷彿させる。
私は、ウルトラマン世代ではないので、詳しいことはわからないのだが、このSFの主人公の名は「諸星隼人」という。諸星といったら・・・たしかウルトラマン・セブンだ。
それから、ジャンプするときの掛け声は「シュワッ」。
主人公が変身した姿は白銀の巨人。

ただ、ひとつ。
ネタばれになるかもしれないが、宇宙人の故郷が木星だというのが腑に落ちない。
ΑΩによるとどうやらわれわれの太陽系には少なくとも四種類の種族が住んでいるようだ。
これは、ちょっと多すぎやしないか。
べつに隣の銀河から来たってよいと思ったのだが・・・。


痛い描写やグロテスクな描写が苦手でなければ面白く読めるはずである。
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コメント

  1. noname | URL | 9L.cY0cg

    >宇宙人の故郷が木星だというのが腑に落ちない
    ガは自らの故郷を「カイパーベルトのすぐ傍」であると発言しています。
    よくご理解されておられないようなので、再読をお勧めします。
    見落としや勘違いでの「腑に落ちない」は如何かと。

  2. みね尾 | URL | NJl7JW7A

    Re: タイトルなし

    古い記事へのコメントありがとうございます。
    「腑に落ちない」という言葉で、ネガティブで批判的な印象をあたえ、不愉快なお気持ちにさせてしまったのならばすみません。そんな否定的な意味ではなく単に「なんかしっくりこないというか不思議だな」という程度のニュアンスでした。なんで木星が故郷だと私が断定したのかは思い出せないのですが、いずれにせよ(当時読んでいたほかのSFなどと比べて)太陽系内はちょっと近すぎないだろうか、と思ったのは確かです。
    せっかくご指摘をいただきましたので、機会があればまた読み直してみたいとは思います。年月が経って別の印象を受けるのかもしれませんし、それはそれで楽しみです。

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