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ふわふわの泉:理系万歳

2004年12月20日 00:00

相変わらずギは馬鹿の一つ覚えで困ったもんだ。(ペットは飼い主に似るというけれど・・・)

さて。久しぶりにSF小説の読書記録兼レビューでも。

ふわふわの泉 ふわふわの泉
野尻 抱介 (2001/04)
エンターブレイン

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「ふわふわの泉」・・・この本の存在を知ったのは例によって例のごとく「SFが読みたい」で読者が選ぶベストテンにランクインしていたからだ。そのときの紹介文を読んで、ちょっと興味をそそられた。書店に行くたびに、この本がおいてあるかどうか一応確かめたりした。しかし、なぜかなかなか見つからない。そうこうしているうちに発行から三年過ぎていた。

少し話は飛ぶが、今年の夏、「トンデモ本? 違う、SFだ!」という、なんともそそられる題の本を買ってしまった。この本についてはいつかまたもう少し詳しく触れたいが、あの「と学会」会長の山本弘がとんでもないアイディアに満ち溢れたSFを紹介する趣旨の本だ。で、「トンデモ本? 違う、SFだ!」に「ふわふわの泉」について書かれていたのだ。

それまでは「書店で見かけたら買おう」程度に「ふわふわの泉」が読みたかったのに、それが「何が何でも読んでみたい」というレベルまで達してしまった。というわけでこの本を入手するためあらゆる手段を講じる羽目になったのだ。
近所の書店を隅々まで探し、行く先々で書店を巡り、古書を高頻度でチェックし、アマゾンで調べ、大型書店の在庫検索システムを利用し・・・。それでも、発行から三年経ったファミ通文庫という性質の所為かなかなか見つからなかった。本を手にする過程というのは、ほかの本にまぎれている状態から自分の目的の書を発見し確保するのが楽しいのである。だから私の主義に反するのを承知で最後の手段に出た。早い話が書店で注文して在庫を取り寄せてもらったのだ。そうして一週間後「ふわふわの泉」は無事私の所有物となった。

「ふわふわの泉」はひょんなことから空気より軽くダイヤモンドより硬い夢の新素材「ふわふわ」を発明してしまった女子高生のサクセスストーリーである。読んでみての感想は、ほぼ「トンデモ本? 違う、SFだ!」とだいたい同じだった。話の展開についていけないというか、中盤いきなり非現実的なものが脈絡もなく登場してしまったというか、ストーリーとして少し無理があるんじゃないかと思ってしまう。しかし、新素材ふわふわをどのように扱うか、という点はなかなかリアリティあふれ説得力があるように感じた。自由に加工できる「ふわふわ」を世の中の常識にとらわれず利用していくさまは実にわくわくする。まさか高校の化学クラブの実験からはじまる物語が、軌道エレベーターまで発展するとは・・・。ふわふわしているけど、ハードSFなんだろうな、これ。


さらにヒロインが魅力的。ものぐさで色気はないけど頭脳明晰、男言葉でしゃべる科学マニアのメガネっ娘という設定は理系人間のツボを突くものがある。
(トンデモ本? 違う、SFだ!)
に全面同意。


アマゾンには今のところ在庫がないようだ。価格が672円でユーズドが2000円って・・・。そんなに手に入りにくいのか?
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