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マイナス・ゼロ

2009年09月27日 22:03

マイナス・ゼロ (集英社文庫)マイナス・ゼロ (集英社文庫)
(2008/07)
広瀬 正

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復刊されていたのを買って一年近く本棚の肥やしと化していたのを、ようやく消化。文庫にしては若干厚めのため少々手をつけにくかったが、読み始めてみればあっという間。連休帰省するための名古屋⇔東京間の新幹線で読了。


以前「タイムリープ」の感想として、長編タイムトラベルものの楽しさは、タイムパラドックスをいかにしてうまく丸め込んで最後にパズルのピースをぴったりあわせるか、と書いた。「マイナス・ゼロ」も順調にパズルのピースが埋まっていくのがまさに快感。だがしかし先の見え透いた予定調和ではなく、予想外の事柄も起こりつつきっちり落ち着くところにまとまるのには参ったというしかない。特に終盤の展開は、まさかの連続。矛盾がないといえば嘘になるが、そんな重箱の隅をほじくるのが野暮に思えるほど全体構成の完成度が高い。


タイムマシンが跳んだ昭和初期を舞台に戦前日本の人々の暮らしが蘇って、昭和をあまり知らない私にとっては、二重の意味でタイムトラベルしたみたいだった。日本人として、読んでおきたいSFと言われている(?)のも素直に肯ける。
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