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復活の地

2007年04月19日 01:06

三度、小川一水。

復活の地 1 復活の地 1
小川 一水 (2004/06/10)
早川書房

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復活の地 2 復活の地 2
小川 一水 (2004/08/06)
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復活の地 3 復活の地〈3〉
小川 一水 (2004/10)
早川書房

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舞台は遥か未来。人類が太陽系から飛び出し、星間列強と呼ばれる独立した勢力を生み出したそんな時代。辺境の惑星レンカの帝都トレンカを襲った大地震は、何万もの住民の命を奪い、都市機能を麻痺させた。国会議員、官僚、皇族、元老なども巻き込まれたため、帝国の中枢は一瞬にして空白になり、レンカ政府は壊滅寸前。生き残った元老クノロック公は、帝都復興の希望を若きセイオ・ランカベリー総督代理に託す。僻地にて難を逃れた第四息女、内親王スミルが摂政となり、策謀家サイテンを内閣総理大臣に、ランカベリーを帝国復興院総裁に任命した。ランカベリーは帝都を立て直すためその手腕を発揮するが、サイテン率いる内閣と、帝都民の感情と衝突してしまう。さらには、星外の列強諸国の思惑も交差して・・・。


未曾有の大災害の切迫感に引き込まれるようにして読んだが、ちぐはぐと言うかアンバランスと言うかそんな印象も受けた。というのも、人類がいくつもの太陽系をまたいで繁栄しているような時代なのに、惑星レンカには電話や鉄道や車などがあって、現代の地球の生活水準とさして変わらないようだからだ。また、一般市民や町の様子はヨーロッパくさいのに、皇室はアジアっぽいのも不思議な感じだ。(レンカの生活基盤が現代に似通っているのは、読者が地震の被害を想像しやすくするためだとは思う。)うーん、SFというか、星間国家をそのまま20世紀あたりの日本やイギリスやソ連やアメリカをモデルにした架空国家の物語として見るとしっくり来るかもしれない。


それにしても国の中枢が災害によって機能停止する、という悪夢をまざまざと見せ付けられた。地震大国である日本は、ちゃんと非常時対策できているのかな。救援物資が迅速に満遍なく行き渡らないとか、道路に乗り捨てられた車が緊急車両の邪魔をするとか、そういう問題に対処できるのだろうか。

『復活の地』を読むと危機意識が高まる。そして恐ろしい災害に見舞われる日が来ないことを、祈らずにはいられない。

関連:小川一水の作品の感想
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雨の檻

2007年04月13日 21:51

雨の檻 / 菅 浩江

菅浩江の名前は、『少年の時間』に収録されていた短編『夜を駆けるドギー』で知った。このときから気になる作家の一人になってはいたんだけど、なかなか他の作品を読むチャンスに恵まれず。ようやく先日古本屋にて『雨の檻』を入手した。発行が1993年なので、ちょっと古い。調べてみたらどうやら今は絶版(復刊ドットコム)。古いといっても時代遅れっていうわけじゃなくて、なんとなくノスタルジックな雰囲気がある。心の微妙な動きを捉えた、良い意味で女流SF作家らしい作品だと思う。


雨の檻
宇宙船の無菌室で女性型ロボット「フィー」と二人きりの毎日を過ごす少女「シノ」。だけどだんだんフィーが狂うようになってきて…。

カーマイン・レッド
芸術を学ぼうとしている機械人形「ピイ」と虐められっこ「サチオ」奇妙な友情。少年というひとときのゆらぎを描く。

セピアの迷彩
オリジナルの望む生き方に縛られたクローンの人生の意義を問う作品。もう一人の自分に対する復讐そして許し。

そばかすのフィギュア
<NNP(ニューラル・ネットワーク・プランツ)について――。NNPは電気情報を伝えることのできる全く新しい植物です。特殊培養液の中でのみ成長し、発芽してすぐは電向性があります。ポリマーの孔から沁みた培養液によって発芽すると、ミクロの細さの菌糸状繊維が電気的にマーキングされたもの(今回はULSIの金属端子)に向けて成長し、その後、ULSIからえた情報通りにニューロン・ネットワークを展開します。繊維はさらにポリマーの孔を通してボディ全体に侵入し、キットの動きまでを制御します。>
電子頭脳と擬似神経を組み込まれたフィギュアは生き生きと動き喋るようになる。オタクごころとSFごころをくすぐるSF的小道具だね。

カトレアの真実
病気の蔓延る街で、退廃的な生活を送る少女の狂気の記録。

お夏 清十郎
意識のみを過去に跳ばすことのできる時遡能力。いきなり歴史の真実を紐解くような研究を行うと影響が大きいので、テストケースとして過去の日本舞踊を観察し復活させることに利用された。時遡の副作用で舞えなくなった白扇流家元の孤独と生き様。なんで日舞なんだろう、と思ったけど作者自身が日本舞踊正派若柳流名取りだかららしい。

ブルー・フライト
優秀な遺伝子を持って生まれてきた試験管ベビーには期待が圧し掛かっていた。それに縛られた少女たちの成功と破滅の物語。高校二年時のデビュー作。


追記:
2007年9月『そばかすのフィギュア』と改題され発行。

そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)
(2007/09/21)
菅 浩江

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最強のメールチェッカを求めて2

2007年04月11日 01:20

前回の後日譚。

PopTrayは日本語パッチの種類(作者)によって、本文が化けるのと化けないのがある事を発見。
何某かを日本語化
こちらだとHotmailは本文も文字化けすることなく見れるんだが、何故だかHotmail以外のアカウントでエラーが出てチェックができない。なにがいけないんだかよくわからない。バージョンの齟齬だろうか・・・。


まあとりあえずPOP Peeperと二本立てで使えそうなメールチェッカをさらに探してみた(IMAPとHotmailはPOP Peeperに任せること前提なので条件はPOPが使えるメールチェッカ)。

LookMail
http://www.h3.dion.ne.jp/~power/LookMail/LookMail.htm
マルチアカウント対応。10まで。アカウントごとにチェック頻度を指定できるが、手動ではアカウントごとのチェックはできない。それ以外は見た目もきれいでいい感じだった。

たまのメールチェッカー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~satosi/soft/
猫のメールチェッカ(笑。設定が猫語。「いますぐチェックにゃ!!」とか。シングルアカウント。

PikaメールチェッカーDX LAN
http://www2.kotetsu.mls.ad.jp/showgame-2.html
基本的なところは全部抑えてあるっぽい。アカウントごとのチェックが設定できない。

OneMailCheck
http://park7.wakwak.com/~gao/
見た目が独特。機能としては申し分なさそう。だが、なぜか二つ目のYahoo!アカウントのポート設定が勝手に変更されてしまいエラーに。

FMail Checker
http://truenoae101jp.hp.infoseek.co.jp/
webmail専用のチェッカ。Hotmail、infoseek、livedoor、goo、excite、Gmailに対応している。あくまでも新着の有り無しをチェックするだけ。別途webmail用のブラウザがついている。


やっぱ併用するなら、B's BiffnPOPQあたりがよさげ。でもなんか挙動が不審なんだよなあ。nPOPQはYahoo!の迷惑メールからしか取ってくれなくなったり(Yahoo!の迷惑メールフィルタをoffにしたらメールボックスから取得してくれるようになった)、新着時のアイコンが表示されなくなったり。B's Biffは既読を表示から除外にしても毎回起動直後Gmailを新着として通知してきたり。


なかなかこれぞっていう方法がないなと思っていたところ、ThunderbirdはHotmailを送受信できる事を教えてもらった。なんつうか灯台下暗し。WebMailとHotmailという名前のプラグインを導入することで可能。
http://webmail.mozdev.org/

詳しい設定方法などはこちらを参考に。
ThunderbirdでHotmailを受信する方法

これならメールチェッカを使わないでThunderbirdを常時待機させておけばいーじゃんとか思えてきた。メモリ使用量とか細かいことを考えなければ。例のconfig.trim_on_minimizeをtureにしてMinimizeToTrayの拡張を入れておくとか。こうすれば最小化したときにメモリが30MB→5MBぐらいにはなる。だけどじわりじわりと増えていくから、定期的にトレイから出してまた最小化してやる必要があるかな。観測してみたところ、トレイ内で20MBぐらいまで増えていた。ま、許せる範囲内か。


ああ、また設定ミスってHotmailのサーバ上にあるメールを消してしまったっぽいorz(Jupiter5DX経由の場合サーバにメールを残してなかったんだけど、サーバがlocalhostだった所為かHotmailのプラグインがこの設定で動作→サーバから削除)。忠告「サーバにメッセージを残す」というチェックボックスを忘れずにオンしておくべし。


結論っぽいもの。
POP PeeperかPopTrayが文字化けしなければ最強なのに。
そうでなければThunderbirdを常駐させて置くのが一番楽。
あくまでもメールチェッカにこだわるのならばPOP Peeper+好みのメールチェッカってところか。

シェアなので試さなかったがDynAdvance Notifierっていうのも発見。Gmail, Hotmail, Yahoo! Mail, MSN, POP3 and IMAP supportとのこと。

ePrompterっていうのもあるけど、やっぱり日本語は文字化けするらしい。

関連:最強のメールチェッカを求めて

最強のメールチェッカを求めて

2007年04月06日 05:22

丸一日かけて、自分にぴったりのメールチェッカを探したりインストールしたり試行錯誤したので、忘備録的にまとめてみる。

とりあえず私がメールチェッカに求めているもの。

マルチアカウント対応
POPとIMAP対応
SSL/TLS対応
できればhotmail対応
軽くて邪魔にならない(メモリ使用量が少ない)
一覧表示が見やすい
タスクトレイに常駐
新着を読むまで、通知が消えない
文字化けしない

こんなところかな。
で試してみたメールチェッカは以下。

ClockLauncher
nPOPQ
LedBiff
B's Biff for Windows
めるちゃか
メールチェックソフト
PopTray
Pop Peeper
Dragon's Mail Checker

(長くなるので続きを読むで)
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博士の白い猫

2007年04月01日 08:05

博士の白い猫 博士の白い猫
栃田 哲 (2006/04/01)
山猫社

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これは、猫好きとして見過ごすことができない。


あらすじ。
高校生の友哉が目覚めると、自分が白い猫になっていることを発見した。
猫になった友哉の世話をしてくれたのは、マッドサイエンティストのステレオタイプのような博士。博士によると、友哉はコンピュータシミュレーションの中の仮想人格に過ぎず、そのAIを猫に移植しただけだというのだ。自分のアイデンティティーに疑問を持ちながら、友哉は博士と平和な日々を過ごす。
ある日、猫の本能にしたがって散歩をしていた友哉は、殺人現場を目撃してしまう。しかし猫の発言に証拠能力があるはずもない。また友哉の正体を明らかにするわけにもいかない。友哉は独自に事件を追うことにした。博士の協力のもと、友哉は犯人を追い詰めることができるのだろうか。人間と動物とAIの壁を越えたミラクルサスペンス。


なんかカフカの変身っぽいと思いつつ読むと、肩透かしを食らう。少々冗長ぎみだが、ツッコミどころが色々あって飽きない。情報科学も脳科学も生物学も機械学もなんでもござれの変わり者の博士って、SFにおけるジョーカーみたいな存在だよね。もうちょっと設定に説得力が欲しいところ。

まあ猫が主人公の時点でボーナスポイント+20点なんだけど。

SFとミステリを欲張って取り入れた感じの作品だけど、なんといっても一番の見所は・・・(続きを読むをクリックすべし)。
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