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RSS全文配信

2006年11月29日 06:30

今までこのブログのRSSはタイトルと冒頭50文字だけだったんだけど、50文字って少なすぎる気がしたので設定変更してみた。っていうか今日初めてその設定項目を発見した。

管理者のページ>環境設定の変更>ブログの設定>アクセス制限の設定
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涼宮ハルヒについて大いに語る。その六。

2006年11月28日 07:57

涼宮ハルヒの動揺 涼宮ハルヒの動揺
谷川 流 (2005/03/31)
角川書店

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またまた短編集。収録作品は『ライブアライブ』『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』『ヒトメボレLOVER』『猫はどこに行った?』『朝比奈みくるの憂鬱』。

『ライブアライブ』
これはTVアニメのインパクトがあまりにも強すぎて、原作が霞んでいた。もう私の脳内ではバンド名=ENOZだったんだけど、原作にはそういう表記は一切ないのね。おまけに本来のバンドメンバーも3人だったっていう設定だし。これは京都アニメの遊び心だな。みればわかるだろうけどENOZを逆から読んでZONE。京アニスタッフに熱心なZONEファンがいるとみた。『ふもっふ』でも林水生徒会長が持っていた扇子に、そんなことが書いてあったもんな。まあ詳しくはアニメの回で(この連載がそれまで続いたとして)。


『朝比奈ミクルの冒険 Episode 00』
SOS団による自主制作映画の内容。ひたすらフォローを入れまくったり、つっこんだり、古泉に殺意を抱いたりするキョン、お疲れさま。TVアニメの第一話を飾ったエピソードでもある。退屈とセットでどうぞ。


『ヒトメボレLOVER』
実はあんまり好きじゃない話。キョンの友人中河が個人的に受け入れられない。というか有希に近づく男が片っ端から許せない父の気分(笑。
さんざん将来設計とか大仰に語って、10年待っててくれと懇願したくせに、長門に見出していた魅力が長門自身によるものじゃないとわかったとたん、やっぱ取り消してとかって誠意が一切感じられん。まあ責任を持って最後まで諦めてくれないのも嫌なわけだけど。つまりどっちみち、嫌なキャラ決定。


『猫はどこに行った?』
冬の山荘(鶴屋家所有)で行われた推理ゲームpresented by 古泉。てか、芝居が白々しすぎ。ヒントがわざとらしすぎ。段取りが悪すぎ。古泉、まじめにやれ。読んでいるこっちがやきもきしてしまったじゃないか。「いくら芝居だと言え芝居じみすぎているな」とキョンも言ってるけど、孤島での迫真の演技っぷりはどうしたんだー。

「実は雪が降り出してからでないと少々都合が悪いのです。予報では昼以降に雪となっていますから、それまでお待ちください(略)降り続いている状況が必要なのです。いえ、これ以上はまだ言えません。いわゆるトリックに関わってくるものですから」 (p190)
ここまで言っちゃったらトリックの半分を明かしたのも同然だろうに。

「みなさん、今ちょうど午後四時になりました」
生番組のタイムキーパー並みに時間を気にする古泉は、
「ここからは自由時間です。ただし四時三十分前にはここに集合するようにしてください。それと、できれば外出はご遠慮願います。むろん、犯人以外の人はという意味ですけどね」 (p207)
なんか水を差された気分になる。

「犯人はあくまで単独犯という前提ですし、荒川さんと森さんは決して嘘の証言をしない設定です。ついでに言ってしまいましょう、このお二人は犯人ではありません。ゲームマスターの僕が保障するのだから間違いありませんよ」と古泉。 (p216)
ネタばらししすぎでないのか。

「ヒントを出したほうがいいですか?」 (p222)
でしゃばるなよ。キョンもヒントなしで頑張れよ。

で、あまつさえ
「犯人の特定が困難になるからの措置です(略)ゲームが難しくなりすぎますからね」 (p230)
と言い訳するも、ずいぶんとあっさりハルヒ&鶴屋さんコンビにトリックを見破られてしまう。


あえて好意的に解釈するならば。
もし理詰めで殺人事件の犯人を挙げようと思ったら、その推理過程はこのくらいガチガチの一本道でないといけないのだろう。多くの不確定要素の上に成り立った推理はあくまでもタダの憶測でしかない。故意にわざとらしく演出することによって、実際の状況から犯人の手がかりにたどり着くまでがどんなに困難なのかを実演してくれたのだ。推理小説に書かれているような名探偵の推理が、いかに偶然の産物の上に成り立っていることが多いのかを。

古泉は頑張ってこのトリックを考えたわけである。一からアリバイトリックを構築するより、古今東西に溢れている既刊の推理小説のトリックをパクッたほうが、よっぽど手っ取り早かったんじゃないだろうか。全国津々浦々シャミセンに似た猫を求めてさ迷い歩くより、ハルヒ達(長門は除く)が知らないようなミステリー小説に、使えそうなトリックが出てこないかどうか調べるほうがよっぽど手間がかからなかったんじゃないかと。だから努力は認めてあげるべきなのだろう。

とはいえ、実際にはあとがきで著者自身が
このような話を考えるハメになったのも「雪山症候群」で古泉が猫がどうとか言っていたせいです。少しは考える身にもなって欲しいとしみじみ思いました。
と書いているので、上記のフォローは意味がないね。


どうでもいいけど全国津々浦々シャミセンに似た猫を求めて飛び回った古泉を想像してちょっとユカイになった。

シャミセンの写真を片手に、猫のいそうな下町を徘徊する古泉。
近所の主婦を見かけると、おばさんキラーのスマイルを振りまいて接触。
「妹が可愛がっていた猫が行方不明になってしまったのですが、この写真の猫に心あたりはないでしょうか」
とかいう美談を作り上げ同情を誘い、シャミセンに似た猫の情報を集める。三毛猫が付近にいるという噂を耳にすれば、カリカリ&マタタビを持って丹念に家と家との塀の隙間や駐車場の車の下を覗き込む。近所の人に怪しい人だとかストーカーだとか誤解を受けつつ、さわやかスマイルで切り抜ける。危うく職質を受けそうになったこともある。それもこれもハルヒが期待を寄せている冬の山荘殺人事件推理ゲームのため…。

ああ、なんだか哀愁が漂うなぁ。

そして猫を確保したらこんどは芸を仕込む必要があるのだ。
身勝手な猫(それも元野良)に、根気よく「待て」を教え込む古泉。
猫をもふもふしたくなるのをグッとこらえて、じっとする猫を見守る古泉。
猫が寝たふりを完璧にこなすまで何日、何週間かかるのだろう。
でもこの猫の出番は二時間ぽっち。

ああ、なんだかちょこっと古泉に同情しそうになったよ。

古泉よ、どうしてそこまで猫を使ったトリックにこだわるのだ。


ま、おそらく猫探しと芸仕込みは「機関」の人間も手伝ってくれたんだろうけどね。そうじゃなかったら、古泉はほんと苦労したことになる。たかがお遊戯レベルの推理ゲームのために(苦笑。


『朝比奈みくるの憂鬱』
この短編の中で唯一SFっぽい話。
なんか一番役に立ってなさそうな未来人みくるが己の使命に戸惑ったり。
未来を書き換えさせないためにみくるは現在に存在しているのだとアピール。



それでは、マッガーレ(次回予告

次は長編『涼宮ハルヒの陰謀』の予定。

関連:
涼宮ハルヒについて大いに語る。その一。
涼宮ハルヒについて大いに語る。その二。
涼宮ハルヒについて大いに語る。その三。
涼宮ハルヒについて大いに語る。その四。
涼宮ハルヒについて大いに語る。その五。

おすすめRSS

2006年11月25日 13:17

半数以上が「まったく知らない」RSS リーダー、その存在意義は!?

む。意外とRSSって普及してないことにびっくり。

ついでにこんな記事も。

Who's Using What for RSS?
RSS is a funny old thing - once it takes hold in a person's daily routine it becomes as essential as checking ones email or reading the morning newspaper - but as far as mainstream usage goes, it's a long way from attaining widespread approval.

不思議なものでRSSは一度日々の習慣に組み込まれたら、メールをチェックしたり朝刊を読んだりするのと同じくらい不可欠となる。だがRSSの知名度が高くなり一般的に使われるようになるための道のりはまだまだ遠い。

If RSS is to break into the mainstream, it's the means of delivery that will make it or break it.

もしRSSが大勢に受け入れられようになるとしたら、どの媒体を通じて配信されるか、が決め手になるだろう。
以上適当訳。

つまりRSSが一般に浸透するか否かは、RSSリーダーに懸かっているってこと。
RSSリーダーに関してはこのブログでも以前いくつか紹介した。

あれから半年。ついにIEにもRSS機能が搭載された。

せっかくなのでRSSを知らなかった人は、この機会にちょこっと触れてみてはいかがだろうか。

IE7Sleipnir2FirefoxOperaLunascape等のブラウザにはRSSリーダーがはじめから内蔵されている。IE6ならRSSバーというプラグインを入れればよい。

LivedoorGoogleinfoseekYahoo!gooのいずれかのアカウントを持っていれば、今すぐウェブ版のRSSリーダーを使い始めることができる。



ここまで読んでRSSってなに?って思った人は私の適当な説明wikipediaのRSSの項連載:5分でネットがわかるシリーズ(1) Web更新情報が手軽にとれるRSSをどうぞ。


私が今現在登録しているRSSはアプリケーションベースのGreatNewsで146フィード。
ウェブベースのLivedoorReaderで71フィード。
そしてこれらは日々増加傾向にある。ちょっと増えすぎてきたかな。

LivedoorReaderにはランキングとか担当者のおすすめとかがパックになっていて一括登録できるので、とにかく新しいRSSに飢えたときに重宝。


さて。ではいくつか私のおすすめRSSフィードを。


世界びっくりニュース  RSS
妙なニュースだけを世界中からあつめている。

デイリーポータルZ RSS
泣く子も黙るデイリーポータルZの新着記事。私はべつやくさんの記事だけは欠かさず読んでたりする。

All About[人気記事ランキング] RSS
All About オリジナルの最新ヒット記事アクセスランキング。人気記事ランキング以外の各ジャンルごとの最新記事もRSS配信している。

人名辞典 今日の誕生日 RSS
文化史上の人物の誕生日。でもセルゲイ・タネーエフとかヴィルヘルム・ケンプとか誰だか知らないや。

子供の名付け(命名)DQN度ランキング(最近の登録) RSS
いやはやなんというか。最近の登録じゃないほうのランキングも酷いものがある。ネタだとおもいたい。

青空文庫新着情報 RSS
青空文庫は著作権が切れた小説などをオンラインで公開している。青空文庫の新着が冒頭の数行とともに配信される。(おまけ。このサイトでは青空文庫全文検索ができる。すごくない?)

ビーケーワン RSS
ビーケーワンのランキング情報をRSSで配信。自分で選んだジャンルのランキングをRSSにできる。昔はSFのRSSがあったんだけど今はないっぽい。残念。

窓の杜 RSS
オンラインソフトのニュースとか。

Online Soft Side RSS
オンラインソフトの更新状況。


あとはもちろん気に入ったブログのRSSとか。
最近は検索した結果をRSS出力できたり
SBMの人気記事や検索結果もRSSになってたり。
使い方次第で非常に強力なニュース収集ツールになる。


RSSを集めたリンク集みたいなサイトもあるから、定番はそこでチェック。

RSS リンク集 by Fresh Reader
RSSナビ ~RSSの総合情報サイト~
RSS-search ~RSS情報サイト~


RSS関連で便利なのがMyRSS
更新されたリンクのテキスト部分をRSSで配信してくれる。
たとえば時事通信社のサイトのようにRSSがない場合でも、各ニュースの見出しがリンク(クリックできるテキスト)になっているので、見出しをRSSすることが可能なのだ。ただし100を超えるリンクは無理っぽい(100以上は切り捨てられる)。これでbk1のSFランキングをRSSにできるかも…。

しかし。
あんまり多くのRSSを登録すると、目を通す時間がなくなるので危険。
一晩寝て次の日の新着が400件以上あったりして(苦笑。

一度に多くの新着情報を流し読みしたい場合は、タイトル+要約が一覧表示できるタイプのRSSリーダーが適役かも。Firefoxの拡張sageGreatNews、もしくはLivedoorReader等のウェブRSSリーダーか。

うーん。思ったんだけど、RSSリーダーって種類が多すぎるから逆に解りにくいのかな。ブラウザだったらまずはIEって決まっちゃっているようなところがあるけど、RSSリーダーは色んなのがあってそれぞれ優劣つけがたいから。IE7がシェアを占めるようになったら、RSSをはじめる人も増えていくのだろうか。IE7でRSSデビューしてそれから個人個人のスタイルにあわせてRSSリーダーを選んでいく、みたいな。

Firefox2.0を入れてみた

2006年11月21日 06:40

ちょっと古くなっちゃったけど。数週間前の記事でやってみたBiz.IDのブラウザバトンの結果が出てた。

Biz.ID:ブラウザバトンの結果――ブラウザは「描画の美しさ・多機能・速さ」がポイント?

ブラウザバトンでは今のメインブラウザはunDonutでしばらくIE7もFirefox2.0も様子見、なんて書いたけどやっぱ我慢できなくなってFirefox2.0入れてみちゃった。考えてみたらGoogleにデータを送信するとか言うけど、そこまで神経質になる必要はないんじゃないかと。Googleは世界中何万っていうインターネットユーザのデータを持っているわけだし、そこに私のデータが加わったからといって特に何かが変わるわけない。私個人を特定したデータというより、全体からの傾向とかを見ているんだろう、きっと、たぶん。それにcookieやらGoogleアカウントやらですでに十分筒抜けなのさ。

ってなわけでMozilla JapanからFirefox2.0をダウンロード。

Firefoxを新規インストールしたらまずはアドオン(拡張機能)の充実を図る必要がある。

一番に入れたのはなんといってもAll-in-One Gestures。マウスジェスチャがないブラウジングなんて私には考えられない。そして自分の使いやすいようにジェスチャをカスタマイズ。[←]戻る、[→]進むは一般的だろう。問題は[↑]と[↓]だ。以前までは[↑]に「上位ディレクトリに移動」を割り当てていたけど、最近はHome(ページの一番上にスクロール)を使う。[↓]にEnd(ページの一番したにスクロール)とセットで。All-in-One Gesturesのデフォで[↑←↑]が上位ディレクトリに移動だったので、これを覚えておくことにする。他のジェスチャも割り当てても良いんだけど、あんまり増やしてもどうせ覚えられなくて使わないからとりあえず最小限で。

次にやったのはスキン探し。どうも私は無駄に縦スペースをとるデフォルトのアイコンやタブバーが許せないのだ。いくつか試してみたけど、Classic Compactが一番しっくり来るかな。もっとスペースを縮めたければminiFoxFlatか。でもブックマークのメニューは狭まらないんだな。


Firefox本体のブックマークインポート機能では、なぜかブックマークの並び順がディレクトリを無視した名前順になってしまったので、BookSyncでIEのお気に入りを適用。

これで一応使用に耐えるようになった。

あとは好きな拡張機能をどんどん足してじゃんじゃん好みのブラウザに育てていけば良い。

検索バーからの結果を新規のタブで開きたいのでTabbrowser Preferences
Geckoエンジンだと崩れるor見れないページ対策にIE Tab
ウェブページを丸ごと取り込めるScrapBook
ブログの投稿がちょっと便利になりそうなCopy URL+
ボタン一つでプロキシを切り替えられるProxyButton
JavaやJavaScriptの実行を無効にしてセキュリティを高めるNoScript
ツールバーに世界時計を表示できるFoxClock
それからなんとunDonutでいう所のスーパーD&Dを可能にするDrag de Go

Drag de Goはいい感じだ。前回ブラウザに求める機能で挙げた、ドロップの方向で検索エンジンを変えるとかが可能。これは魅力的。

あとブラウザでRSSを読むのならSageがおすすめ。


Firefoxはコールドスタートアップが相当遅いけど、二度目以降はやや早く立ち上がる。
感覚的には
早い unDonut>>>Opera>Firefox 遅い
起動に関してはFirefoxはかなり鈍い。MinimizeToTrayかなんかで常駐させておけば良いんだろうけど、そうすると結構メモリ食うし。詳細設定でメモリキャッシュサイズを固定したり、最小化したときにスワップアウトさせることもできるらしいけどね。

うーん私としては起動時の速さってのは譲れないんだよな。
ということでやっぱりunDonutか。Firefoxはバージョン3系統に期待。

関連:
ブラウザ乗り換え合戦

Firefox
unDonut

SF読書リスト

2006年11月21日 05:25

いままでサイドバーに表示させてたんだけど、流石に縦に長く伸びてきたので紹介済みだけ残してここに移動。この記事は随時更新予定。 過去記事の更新が面倒で全然やってなかったので今後はブクログで読書管理します。 すこしふしぎな本棚


長門有希の100冊
22冊/97冊中

紹介済み
ΑΩ
銀河帝国の弘法も筆の誤り
世界の中心で愛を叫んだけもの
マルドゥック・スクランブル
かめくん
チグリスとユーフラテス
いつか猫になる日まで
ルー=ガルー
星を継ぐもの
人間の手がまだ触れない
火星人ゴーホーム
text. blue 少年の時間
text. red 少女の空間
黒い仏
ふわふわの泉
西城秀樹のおかげです
蹴りたい田中
トリフィド時代
神狩り
玩具修理者
星虫
神は沈黙せず
戦争を演じた神々たち
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
人形つかい
ガダラの豚
シャングリ・ラ
たそがれに還る
トレジャーハンターシリーズ
サマー/タイム/トラベラー
涼宮ハルヒの憂鬱
涼宮ハルヒの溜息
涼宮ハルヒの退屈
涼宮ハルヒの消失
涼宮ハルヒの暴走
太陽の簒奪者
E.G.コンバット
涼宮ハルヒの動揺
ブレーメンII
涼宮ハルヒの陰謀
タイム・リープ―あしたはきのう
時をかける少女
ロケットガール
第六大陸
老ヴォールの惑星
雨の檻
復活の地
戦闘妖精・雪風<改>

既読
地球の長い午後
ソフトウェア
ソラリスの陽のもとに
夏への扉
2001年宇宙の旅
ラビリンス
ディアナディアディアス
たったひとつの冴えたやりかた
九百人のお祖母さん
時空と大河のほとり
アンドロイドは電気羊の夢を見るか
闇の左手
バベル17
宇宙の戦士
人間以上
われはロボット
鋼鉄都市
失われた世界
タイムマシン
宇宙島へ行く少年
愛はさだめ、さだめは死
パーキー・パットの日々
時間飛行士へのささやかな贈り物
銀河お騒がせ中隊
まだ人間じゃない
つぎの岩に続く
ネメシス
星々の荒野から
地底旅行
いさましいちびのトースター
禅<ゼン・ガン>銃
火星年代記
刺青の男
ウは宇宙船のウ
ニューロマンサー
アルジャーノンに花束を
すばらしい新世界
サムライレンズマン
ザリガニマン
巨人たちの星
ガニメデの優しい巨人
故郷から10000光年
SF大将
宇宙の小石
銀河郵便は“愛”を運ぶ
イル&クラムジー物語
銀河郵便は三度ベルを鳴らす
アルカイック・ステイツ
エスコート・エンジェル
ホロウ・ボディ
フリー・フライヤー
一人で歩いていった猫
時の果てのフェブラリー
猫の地球儀
イリヤの空、UFOの夏
涼宮ハルヒシリーズ
フルメタル・パニック!シリーズ
ハイドゥナン
地球・精神分析記録(エルド・アナリュシス)
未来視たち
ハイペリオン
ハイペリオンの没落
ある日、爆弾がおちてきて
沈黙のフライバイ

積読
20億の針
エイダ
大いなる旅立ち
竜の卵
光の王
チョウたちの時間
エンダーのゲーム
エンディミオン
非Aの世界
月は無慈悲な夜の女王
祈りの海
幸せの理由
ハイブリッド・チャイルド
人類補完機構シリーズ
知性化戦争
(その他いっぱい)

ブックハント
無伴奏ソナタ
長門さんの100冊に含まれるSF

2006/02/19 現在

猫分補給

2006年11月18日 22:29

子犬によるワルツ
子犬の次は猫によるワルツ。

(nya)不適当な写真例
証明写真の悪い例。

門番(その2)nya
ここを通りたくば、勇者の紋章(ささみ風味)を我に示せ。

なんかせまいnya~zzzz...
いち、にい、さん、たくさん!

添い寝nya
てか抱き枕。

(nya)今の内に力を示しとくpiyo
ヒヨちゃん強し。

抜けないnya(その2)
もみじのアクセントが良い感じ。

掃除当番からのお知らせnya
心優しき掃除当番。ってかサボりたいだけだったり。

「…寒いnya」「…そうだwan」
種族を超えた愛。

もっと引き付けるnya
目だけ見えているのがナイス。

デュエットnya
シンクロ率高し。箱入りは有名っぽいね。

(nya)まげて(その2)
四コマ。最後の技がみごと決まってる。

cats image gallery小太郎ぶろぐ経由)
一部不適切な英文があるけど、そこは無視で。

E.G.コンバット

2006年11月18日 06:55

E.G.コンバット / 秋山 瑞人、よしみる
E.G.コンバット〈2nd〉 / 秋山 瑞人、よしみる
E.G.コンバット〈3rd〉 / 秋山 瑞人、よしみる

E.G.コンバット1st,2nd,3rdを読み終わった。次の巻がシリーズ最後。Final。でもまだ発行されてない(一説によると執筆すらされていない)。3rdが発行されたのが1999年。それから7年。出る出るといわれつつ未だに出版されないEGコンバットFinal。「EGFマダー?」と待ち望む人間がここにまた一人増えた。

ま、新井素子はブラックキャットシリーズ最終巻を10年越しに出したわけだから、まだまだ待てるよ。てか、ブラックキャットは全四巻なのに、完結までに20年近くかかったといういわくつきのシリーズ。正直書店で第四巻を見かけるまで、続きはないものだと諦めていたよ(笑。

しかしFinalが出たら出たで、それを読む勇気が私にあるかどうかは別問題。秋山瑞人という作家は、物語の始まりと終わりの高低差が激しすぎる作家だから。ちょっとずつ持ち上げていって、最後に地面に叩きつける。そんな感じ。

なんてうか、とどめを刺すために生かしているんじゃないかってすごく不安。

その不安を煽るがごとく、3rdのあとがきには
次で“Final”。すべてにケリをつけます。デストロイの季節です。
とある。
敵をデストロイするぶんにはいくら派手でも構わない。でもキャラクターの精神をデストロイとか、信頼関係をデストロイとか、作者の良心をデストロイとかだったら、うぁー。


1st。カバーの袖に「SFコミカルストーリー」とあるように全体的にギャグ仕立て。月の女性兵士訓練施設「オルドリン」のおちこぼれ達を新任教官ルノアがだんだん心を通わせつつ鍛えるというちょっとありがちな話。個性的なキャラによるドタバタだが、ルノアの回想からは地球での戦闘がいかに厳しく凄惨で死と隣あわせであるかということが垣間見れる。ハッピーエンド。

2nd。前半はまだ良い。だが後半から雲行きが怪しくなってくる。哨戒任務同行演習中、敵の襲撃を受けたルノア隊のメンバー。状況は絶望的と思われたが斥候部隊と訓練機の犠牲によってなんとか生還する。しかしキスカ斥候隊の分隊長の死亡を最初に伝える描写が、あくまで記録的で温度を持たないのがなんとも。あまりにも淡々としすぎていて逆に怖いっつーか胸が締め付けられるっつーか。終わりは一応救いがある。

3rd。最初からかなりキツい。容赦ない。非道鬼畜とはまた別。(後者はそこに快楽を見出すが、前者はそこに感情の入り込む余地がない。)中ほどはちょっとギャグの効いたテンポのよい大脱走劇。だけど最後なんの前触れもなくいきなり失速。そして墜落。心が痛む。終わりに救いはある、がこれが次の地獄の始まりなのかも。受難の少女カデナに幸いあれ。Finalでもみんな無事でいてください、これ以上苦しめないでやってください、と祈らずにはいられない。


なんでここまで身構えちゃうのかは、「猫の地球儀」や「イリヤの空、UFOの夏」を読めばわかると思う。

「猫の地球儀」は泣ける。猫SFとしてこのブログで紹介しない手はないとは思うんだけど、レビューを書くまえに読み直したいんだよね。そしてきっと読み返したら理不尽さに悲しみと怒りを覚えてしまう。だからうかつには読めない。覚悟ができたら読むよ。

今しばらくは軽めのものを読みたい気分。

テルミンでゼルダを演奏する

2006年11月14日 11:11



テルミンでゼルダ(ハバカリ)より。
ブクログというヴァーチャル本棚サービスの開発者のブログなんだけど、株式会社paperboy&co.代表取締役って、えっ!? JUGEM、キヌガサ、ロリポップ!とか運営してる会社の・・・。


ブクログ、面白そうなのでアカウント取得してみた。今せっせと本登録中。

関連:
SF音楽とテルミン
テルミンの物理学

ネットワーク使用量

2006年11月13日 10:56

ここ最近ネットの便利さ(というかいかに無駄に時間をつぶせるか)って言うのをひしひしと感じていて、調子に乗ってDivX Stage6でアニメのOPとかを見たり、YouTubeで猫の萌え動画を探したり、無駄にニュースサイトを巡回しまくったり、SBMの人気ページを追っかけてみたり、便利そうなフリーソフトを漁ったり、ブラウザを乗り換えようと思っていくつか試してみたり、とにかく結構ネットを使いまくってたんだよね。そしたら、寮のIT管理者からメールが来て「寮のネット環境は学業優先で使え。もちろん私的な用途に使ってもいいが、一日200MB以上は使うな。それを超える使用が続いた場合、ネットを使用禁止にするぞ」というような御達しが来てしまった(汗。私個人に宛てられたメールじゃなくって寮の住民全員だったら、そこまでビビる必要はないんだけど、やっぱネット禁止はきついのでネットの通信量に気をつけることにした。

そのためにはネットの送受信量をモニターしなくちゃいけない。Windowsのタスクマネージャにもネットワークを監視する機能がある。デフォルトだと「ネットワーク使用率」「リンク速度」「状態」の三項目しか表示されない。おまけにこのネットワーク使用率だが、リンク速度が100Mbpsとかあると、通常状態では0%としか表示されず、ちっとも変化がわからない。メニューの[表示]→[列の選択]から、ネットワークの表示項目が選べる。とりあえず[送信バイト数]と[受信バイト数]にチェックを入れると、それぞれの通知が画面上に表示されるようになる。このままだとタスクマネージャを起動している期間の受信バイトしかわからないので、[オプション]で[貯蓄データの表示]にチェックを入れる。これでパソコンの電源を入れてから今までの受信データの容量がわかるようになった。
タスクマネージャ


また、私の愛用するClockLauncherにもネットワークモニター機能がついている。[モード切り替え]で[ネットワークモニター]のグラフをオンにしておくと、グラフの上で左クリックで総受信量・総送信量が確認できる。これまた電源を切ると数値はリセットされる。

しかし私が知りたいのは、一日の使用量が200MB超えるかどうかという点である。私は一日に二回か三回ほどパソコンの電源を入れる。となると、毎回のデータ量を記憶or記録して足して一日あたりの量を計算しないといけない。毎回電源を切らないで、スタンバイにしておくという手もあるが。

というわけで別のネットワークモニタソフトを導入してみた。TCP Monitor Plus は送信量とかのログをテキスト出力することができる。送信・受信速度を滑らかなグラフにしてくれるので見ていて楽しい。タスクバーに入れておくと、定期的にポップアップで送受信量を教えてくれる。総送信量と総受信量はプログラムを終了したりするとリセットされてしまうが、累計は電源を切っても任意に初期化するまでひたすら数値が増え続ける。だから深夜12時になると同時に累計を初期化すれば、一日のネットの使用量は一目瞭然。ほかにもセッションモニターやIP監視モニター、パケットフィルター等ネットワーク関連の機能がついている。
TCP Monitor Plus



今のところ、一日大体100MBぐらいに抑えてネットを使うように心がけてはいる。しかし、特に大きなファイルをダウンロードしなくても、適当にサーフしているだけで総受信量50MBってすぐに超えちゃうんだな。なんかちょっとびっくり。チリも積もれば山となるってヤツだろうか。

気になったので、いくつかサイトの重さを量ってみた。
調査は買いパラのファイルサイズのチェックで。

朝日新聞 140,542bytes
インフォシーク 260,020bytes
@nifty デイリーポータルZ 274,055bytes
日本語Wikipedia 186,489bytes
vector 331,457bytes
amazon.co.jp 209,081bytes

vectorのトップページ重いなー。三回リロードしたら1MB弱か。
デイリーポータルZも数個記事を読んだら1~2MB超えるんだろうな。
ついつい色んな記事をみてしまうWikipediaも油断できなさそう。

はっちゃん日記 742,858bytes

うはー、これはすごい。
画像系ブログはトップページのみで1MB近くまで使ってる場合が多い。
はっちゃん(と猫一般)は可愛いから許せるけどねー。

ちなみにこのブログは59,844bytesだった。
時代はブロードバンドだから、ページの重さを気にする必要はそこまでないんだろうけど、どうもダイアルアップ経験の所為で、そこそこの軽さっていうのを求めちゃうな。

そういえばなんでオンラインショッピングのサイトでファイルサイズがチェックできるのか不思議だったんだけど、全然無関係でもなかった。Webサイト表示の待ち時間は4秒!という記事で書かれているように、表示の待ち時間が長いと買い物客が途中で諦めてしまう可能性があるからなんだね。



それにしても、せっかくDivX Stage6というよさげなサイトを見つけたのに残念。DivX Stage6YouTubeのようなビデオ共有サイトなんだが、画質がYouTubeとは比べ物にならないほど綺麗なのだ。そのぶん一つのファイルサイズが数十MBから下手すると100MB超えるので要注意。

水星の日面通過フォローアップ

2006年11月11日 03:47

自分では直接観察できなかったけど、あちこちで11月9日の太陽面通過の画像・動画が公開されている。

【速報】太陽を横切る、黒い水星の姿AstroArts
2006年11月9日 水星の太陽面通過 画像・映像集国立天文台
「ひので」衛星が見た「水星の太陽面通過」国立天文台SOLAR-B推進室


関連:
水星太陽面通過
太陽の簒奪者

子パンダ

2006年11月09日 19:52

ねむねむ子パンダ

子パンダ真剣かわいすぎ。
なにこのもふもふわらわらのたのた具合。
激萌っ。


パンダは中国語で熊猫。
まあ、猫みたいなもんです(違。

太陽の簒奪者

2006年11月09日 05:43

異星人とのファーストコンタクトを巡る物語は、まさに今日2006年11月9日から始まったのだ。

太陽の簒奪者 太陽の簒奪者
野尻 抱介 (2002/04)
早川書房

この商品の詳細を見る


おなじみ長門有希の100冊のうちの一冊。
「SFが読みたい! 2003年版」国内篇ベスト1。
第34回星雲賞受賞。

作者は『ふわふわの泉』の野尻抱介。


2006年11月9日早朝。水星の太陽面通過を観察していた天文部部長の白石亜紀は、水星から塔のような細長い物体が伸びていることに気がつく。突如現れた水星の異変に世界中の注目が集まる。水星から噴出される物質は、やがて太陽を取り囲む巨大なリングを形成した。そのリングによって太陽光がさえぎられ、地球の気温が下がり農作物が育たなくなった。リングの正体はなんなのか、何者によってなんの目的で作られたものなのか。度重なる調査によって、リングが自己修復機能を持ち、身近なものを侵食する特性がある事がわかった。水星に向けられた探査機は、防衛線を越えることができずに撃ち落とされてしまった。
水星太陽面通過の観察以来、水星とリングに関心を奪われた白石亜紀は、そのまま“リング学”のエリートコースに進む。そしてリングへの有人飛行クルーに選抜される。異星人とのファーストコンタクトの夢を胸に抱いたまま。
しかし実際のところリングへの有人飛行プロジェクトに課せられた課題は、異星人とのファーストコンタクトではなく、リングの破壊である。リングを破壊しない限り、地球に明るい未来は来ない。4人の選抜されたクルーはリングに接近、破壊を試みる。リングの観察によりその役目は、オリオン座の方向から来る異星人のレーザー帆船を減速させることにあるのではないかと推測された。リングの物質に侵食されたクルー一人を失いつつも、白石の思いつきでリングを破壊することができた。
太陽を遮るリングという脅威を取り除いた人類は、次なる脅威に身構える。異星人の大船団は、減速装置を壊されてどのような行動に出るのだろうか。目的地に止まれないまま、行きずりに報復攻撃を仕掛けてはこないだろうか。人類は太陽系に向かいつつある未知の異星人とコンタクトを取ろうと、あらゆるチャンネルを通して呼びかける。だが応答はない。
リング発見から29年後、44光年先の宇宙からやってきた船の姿を捕らえた。減速装置を壊されたことに気がついた宇宙船は、その質量エネルギーを持ってして、自力で太陽系に止まらんとしていた。それを地球側は9隻の宇宙戦艦で迎え撃つ。うち1隻は白石亜紀の指揮するコンタクト船だ。異星人との交渉が成功しなければ、残りの8隻が迎撃する。今まで地球人に無関心を貫いてきた異星人とコンタクトする余地はあるのか。もし交渉が失敗した場合、異星人と対等に戦うことができるのか。人類の存亡を賭けた接触が始まった・・・。




間に合った。何とか11月9日朝6時までに読み終わってこの記事を書き上げた。
せっかくだもの。タイムリーにいきたいじゃない。
先日の記事にも書いたけど、この水星の太陽面通過は実際の現象。
日時も同じ設定。つまり今日だったのだよ。


太陽の簒奪者はハードSF。無駄のない文章は、無機質で硬質な印象を与えるが、それが殺伐しすぎないのは、本編の主人公が女性科学者だからだろうか。とは言うものの、白石亜紀は華やかな女性ではない。無口、無表情でつまらない、「リングと結婚した女」と陰口されるような人物だ。それがかえって私のような人間には共感できる。頑張れ女性科学者!
著者インタビューの中で野尻抱介本人が言っているが「計算したり絵に描いたりしてなるべく具体的に構築してから、新聞記者になった気持ちで文章化してい」るそうだ。どうりでさっぱりしていると思った。クルーの一人マークが侵食され死ぬ時なんか、ハリウッド映画だったら情緒的な音楽で盛り上げていく一番の泣かせる場面になるはずなのに、そんな描写は微塵もなくあっけなく逝ってしまったものな。

少ない限られた情報から未知なる文明や生命体を推測していく過程って言うのは、ファーストコンタクトものハードSFの醍醐味かもしれない。ホーガンの『星を継ぐもの』のように。水星に突然現れた人工物の登場から、コンタクトの取れない異星人との試行錯誤まで、ぐいぐい引き込まれるようにして読んでしまった。
意思の疎通ができない異星人とどう関わるのか、っていうのは結構よくあるSFのテーマだけど、SF作家の描く宇宙人が幾通りもあればその幾通りもの解があるわけで、SF読者としては毎回楽しめるのでなんの問題はないと思う。


全体的にはかなり好き。というか今年読んだSFの中では上位に入る。人間関係が細やかに描写されているわけでも、キャラクターが深く掘り下げられているわけでもないので、そういうのを求める人には向かない本かも知れないけれど。でも冷静な文章の1枚下に、白石亜紀の苦悩とか感情とかがきちんと読み取れる気がする。このキャラクターとの距離感が丁度いい。


そういえば白石亜紀って字面が白亜紀を思い出させる。確か恐竜が隕石で絶滅したのが白亜紀末期じゃなかったっけ。白亜紀+石っていう名前に何か裏がありそうな気がする。・・・結果的に白石亜紀が宇宙人の減速装置を壊したわけだから、そこらへんと関係しているのかも。白石の所為で、異星人は目的地を奪われ、二度と止まれない宇宙旅行を続ける羽目になったかも知れないからな。



---以下ネタバレ含む---

この宇宙人だが、思いのほか地球型生物に似ていてちょっと拍子抜けかな。露猫綾乃さん「太陽の簒奪者」はやさしくない物語か?という雑記に出てくる宇宙人が自分の想像とドンピシャだったのでおかしかった。かわいいじゃん。こいつら。

ラスト、マークが再生されるあたりは「2001年宇宙の旅」(原作)を彷彿とさせるな。スターチャイルドとなったボーマンを思い出す。そういえばドーナッツ型の宇宙船もまた「2001年宇宙の旅」(映画)っぽいな。
---ネタバレ一応ここまで---



太陽の簒奪者はハードカバー版と文庫版があるが、文庫版には谷川流(涼宮ハルヒの原作者)の解説がついているらしい。私が読んだのはハードカバー版だったので解説はついておらず。ぬう。谷川流の解説、読んでみたいよ。

長門さんが太陽の簒奪者を選んだのには、意思疎通できない宇宙人ってあたりがキーっぽい気がする。長門有希自身宇宙人の対人間用インターフェイスであって、それでいて宇宙人の観念・思考を言語化するのに苦労しているみたいだからね。

涼宮ハルヒについて大いに語る。番外編。

2006年11月08日 19:35

涼宮ハルヒについて大いに語る。その一。で私とハルヒとの出会いに触れた。『涼宮ハルヒの憂鬱』本編やイラストが私を惹きつけたことは言うまでもないが、実はあとがきも結構ポイントが高かったりする。

できないと言えば、この前振りから話題を膨らませることもできないのですが、それはいったん脇に置いておいて別の話に移行すると、猫は良い生き物です。可愛いしグンニャリしてるしニャーと鳴きます。だからそれがどうしたんだと思われても困るのですが、僕自身が困っているのでそのあたりはいいわけのしようもなく、「そのようなものである」と思っていただければ幸いです。
涼宮ハルヒの憂鬱あとがきより

猫は良い生き物です。可愛いしグンニャリしてるしニャーと鳴きます。

この一文ほど猫を的確に表現している文にはなかなか出会えない。猫好きとして、この文には心構え無しにうっかり触ってしまったドアノブによる静電気のような衝撃を受けた。

猫は・良い・生き物です
この三つの言葉の組み合わせが、ここまで攻撃力を高めるとは。普通ならこういう言い方はしない。猫は可愛い動物です。のように何の変哲もない言い回しになってしまう。あえて「良い」という使いまわされすぎている言葉の選択。動物を飛び越して生き物として捕らえてしまうビジョンの広さ。文法的には限りなくシンプルなはずなのに、新鮮な感覚を呼び起こす。まさに選び抜かれた言葉といえよう。

可愛いしグンニャリしてるしニャーと鳴きます
列挙法が効果的に使われている。そしてその並べ方が秀逸。「可愛いし」で全世界の猫好きの共通認識をあげ、「グンニャリしているし」で少々特殊な著者の視点を前面に押し出し、「ニャーと鳴きます」と普遍的事実(ニャーという擬音語は日本限定だけど)でしめる。おまけに視覚、触覚、聴覚の三つの感覚器官に訴えてかけてくる。

「グンニャリ」という表現だが、確かに一般・日常的に猫に使われる擬態語ではないものの、しばし考えると妙にしっくりしてくるから不思議である。確かに猫っていうのは「グンニャリ」してる。たまに「シャキーン」としたのや「ガッシリ」した猫もいるけど、大抵は「ぐにゃー」とか「ぐでー」とかしてる。そしてそこが良い。「ガチガチ」「ムキムキ」な猫なんて猫じゃないもんな。

「ニャーと鳴きます」というのは、文脈的に「猫は良い生き物です」に係っているはずである。ニャーと鳴くからこそ、猫は良い生き物なのか。ニャーと鳴くのは猫の特長ではなく、猫の特性ではないのか。ニャーと鳴くなら猫が好きなのか、猫がもしニャーと鳴く動物でなくても猫好きになっていたのか、もし犬がニャーと鳴く動物だったら犬好きになっていたのか。そんな素朴な疑問が浮かんできたが、「もし」の話で悩んでも仕方があるまい(というかニャーと鳴くドーベルマンのおぞましい想像を打ち切りたい)。猫はニャーと鳴く。それがこの世界の常識なのだ。ニャーと鳴くから猫が好き。ある意味、可愛いから猫が好き、という理由よりも個人の主観に左右されない分、強固な意見なのかも知れない(謎。
とにかく「猫は良い生き物です(略)ニャーと鳴きます」によるちょっとした言葉の上での感覚の齟齬が、いっそうこの文の印象を強めることに成功しているのは確かである。



『涼宮ハルヒの憂鬱』の本の中で一番印象に残った文を挙げよ、といわれたらいささか反則気味だが「猫は良い生き物です。可愛いしグンニャリしてるしニャーと鳴きます」を選んでしまうと思う。

『涼宮ハルヒの憂鬱』の本の中で一番好きな文を挙げよ、という問だったらまた別の回答になるかな。どの一文を選ぶかは、もう一度隅々まで読み返してみないと解らないけれども。

水星太陽面通過

2006年11月08日 09:00

2006年11月9日に水星の太陽面通過が観察できるらしい。つまり水星による食(蝕)。
前回は三年半前の2003年5月7日に起こった。
次回は2016年と2019年だが日本から見られず、日本で見られるのは2032年。

なかなかタイムリーなので太陽の簒奪者読まなきゃだな。



2006年11月9日に水星の太陽面通過(Slashdot Japan)
水星の太陽面通過(国立天文台)
2006年11月9日 水星の日面通過(AstroArts)

これってイギリスからも見えるんだろうか・・・?
日本時間の朝4時から9時ぐらいっていうと、イギリス時間で夜7時から深夜12時。
あー無理無理(涙。

デスニャート

2006年11月07日 05:33

デスニャートcotinus経由)

いい感じで画像選んでるなー。
「うぐ~」とか可愛すぎ。

[追記2006/11/18 10:23]
あぷろだのデスニャートは流れてしまったようなので。
pya! (nya)デスニャート

涼宮ハルヒについて大いに語る。その五。

2006年11月06日 22:50

「涼宮ハルヒについて大いに語る」シリーズ五回目となる今回は、『涼宮ハルヒの暴走』二冊目の短編集である。収録作品は、『エンドレスエイト』『射手座の日』『雪山症候群』。

涼宮ハルヒの暴走 涼宮ハルヒの暴走
谷川 流 (2004/09/28)
角川書店

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『エンドレスエイト』がなぜかかなり好き。

でもふと電卓を片手に読み返してみたら疑問に思う点が。
古泉いわく
「涼宮さんは時間を切り取ったんです。八月十七日から三十一日の間だけをね。だから今のこの世界には、たった二週間しか時間がないのです。八月十七日から前の時間はなく、九月一日以後もない。永遠に九月の来ない世界なんです。(略)時間が八月三十一日の二十四時ジャストになった瞬間、一気に全てがリセットされて、また十七日に戻って来るというわけですよ。よく解りませんが、十七日の早朝あたりにセーブポイントがありそうですね」
いまいちはっきりしないのだが、十七日と三十一日も丸々勘定に入るようなことを言っている。そうすると八月十七日から同月三十一日までというのは、十五日間あるわけだよ。カレンダーを指差し確認したからたぶん間違いない。つまりキョンの計算は間違っている。のべ日数は216872日じゃなくて232470日で636.5年。15498×14や216972÷356.25を暗算で計算したのは相当すごいと思うけど、残念でした。それにしても636.5年。気が遠くなるな。

二週間限定の夏休みがループしているって言うだけでもなかなか楽しい設定なのに、それが一万五千四百九十八回も。キョンも言っているけど、平仮名で20文字もかかる単語なんだぜ。数十回とか数百回とかそういう常識的な回数のループでなくて、一万と数千回。さすがハルヒ。スケールが違うね。

ついでにもう一つ疑問。年数にして636年あまりの期間、長門は相変わらず本を読みまくっていたはずである。そして長門はこのループ期間の記憶を保持し続けていた唯一の存在である。例えば長門が一日に2冊本を読むと仮定しよう(根拠はない。もっと読んでいるような気もするが)。すると636年間で読めるのは、約46万冊。世界中のSFとミステリを読み尽くすのが可能なんじゃないだろうか。

想像だけで語るのも真実味がないので、資料とつき合わせてみる。図書館に所蔵されている本の数の資料を探していたら、東京都杉並区の図書館要覧(PDF)を見つけた(平成15年度実績だけど)。杉並区はいわゆる住宅地区なので、杉並区の図書館を基本にしても特に支障はないだろう。

杉並区には11の区立図書館があり、一番の所蔵数を誇るのが約56万冊の中央図書館。他の図書館は大体10万から15万冊の間に収まっている。要するにもし長門さんが一日平均2.4冊本を読むとしたら杉並区中央図書館の蔵書を全て読みきることができるわけだ、このエンドレスエイトの期間中に。おまけに図書館にあるのはフィクションだけじゃない。総冊数の四分の一がフィクションだとすると、四分の一の期間で読破してしまう。仮に一日一冊ずつしか読んでいないとしても全てのフィクションを読み終わる計算になる。そりゃ流石の長門さんも退屈するわな。

長門さんは最初翻訳SFを好んで読んでいたが、途中でミステリに食指を動かしたり、原書に手を出したりしている。エンドレスエイトの前と後とで読書傾向が変化したかどうかちょっと気になる。エンドレスエイト前が翻訳小説で、後が原書だったりしたらなかなか芸が細かいな。時間があったら調べてみよう。・・・ふと疑問に思ったんだが、長門さんは原書をどこから手に入れてきているんだろう。公立の図書館にはそこまで大量の原書はおいてないだろうし・・・。

クリティカルネタバレ反転↓
もしも一生八月のままで九月が来ないことに気が付いたら、私だったら絶対課題をやらなきゃという気は起こらない。来ないかもしれない(そして過去一万五千四百九十八回来ることがなかった)新学期のために一日まじめに勉強するなんて無理無理~。私には夏休みを終わらせることは無理だな。いやーキョン、君はなんて偉いんだ。


『射手座の日』
コンピ研が自作ゲームで勝負を挑んでくる話。長門さん最強伝説の一部。いらいらしているらしい長門さんを拝める。
キョンがここで感じた長門の変化というのは、『消失』とかに絡んで来るんだろうけど、それは気が向いたらまたの機会に。


『雪山症候群』
冬の合宿で鶴屋さんの別荘に遊びに来たSOS団+キョン妹+シャミセン。早速スキーに繰り出したSOS団だったが、気がつけば吹雪に見舞われ、行けども行けども人里にたどり着かない。不思議な空間に囚われてしまったようなのだ。そんな一行の目の前に怪しげな屋敷が現れる。人っ子一人いないのに、何故だか必要なものは全部そろっている。ついでに時間の流れ方がおかしいときている。極め付けに頼りの長門が倒れてしまう。どうなるSOS団。

正直よく解らない話だな、と。実際SOS団の身に何が降りかかったのか、誰が何の目的でこんなことをしたのか、古泉の説明しか読者には与えられていない。そして私は古泉の言うことに全面の信頼を寄せていない。(いや、一度は組織を裏切ってキョンの味方(=長門さんの側)につくと約束してくれたことには、好感をもてるけど。)それになんで方程式をとくことで脱出口が現れるのかも納得できない。露骨なご都合主義っぽい。館の時間の流れが変なことの意味が解らない。長門さんが団員に見せた幻影が、そのような行動を取る意図がわからない。解らないことづくしだ。

こまごまとしたシーンは好きなんだけどね。
鶴屋さんのキャラがかなり確立されているとことか、キョンがハルヒに長門のことを話すとことか。
鶴屋さんはいいね。めがっさにょろにょろいい感じ。それにただの明るい無駄にハイテンションで妙な言葉遣いの先輩ってだけじゃなくて「みくるをよろしくっぽ。あの娘があたしに言えないことで困っているようだったら助けてやってよっ」とかに鶴屋さんの懐の広さとみくるへの愛が垣間見れる。

重箱の隅。
『消失』のラストで
「メリークリスマスイブ」
陳腐なドラマの最終回なら白い結晶が一粒ハラリと落ちてきて、それを掌で受け止めながら「あ」とか何とか言うべき日なんだろうが、どうやらホワイトクリスマスになりそうになかった。今日は呆れるくらいの快晴である。
p248
とかいっているが『雪山症候群』では
ふと窓に目がとまる。空が出し惜しみしているような景気の悪さでポツポツと雪が降っていた。
p197
とある。雪は降りそうもないんじゃなかったんかい。これもハルヒマジックなのか?



そうそう。『暴走』は巻頭カラーページのイラストが必見だということを書き足しておく。

関連:
涼宮ハルヒについて大いに語る。その一。
涼宮ハルヒについて大いに語る。その二。
涼宮ハルヒについて大いに語る。その三。
涼宮ハルヒについて大いに語る。その四。

ブラウザ乗り換え合戦

2006年11月04日 21:08

最近ブラウザが熱い。Firefox2.0に続いてIE7。そしてLunascape4もベータ版が進行中。

このブログでずいぶん前に私はFirefoxを推した。長らくFirefoxユーザだったがその後広告がなくなったOperaに取って代わられ、いまではunDonutをメインとして使っている。unDonutにいたるまでは、Sleipnirも巻き込んだメインとサブの興亡を巡るあれやこれやがあり決して平坦な道ではなかった。そしてここにきてまた二大ブラウザのメジャーバージョンアップというイベントが起こり、メインブラウザの座を巡る闘いも新しい展開を迎えることが予想される。

ただ、勢いあまって飛びつく前に、自分にとって新しいブラウザに乗り換えることのメリットとデメリットを挙げてみて熟考してみたいと思う。

まず、IE7
二年ぶりのバージョンアップとなったIEはついにタブに対応。もうねタブのないブラウザなんて時代遅れもいいところだったんだよ。それからRSSとの連携も可能になった。インターフェイスもかわったっぽいし、ページの拡大縮小も自在らしい。faviconもバッチリ表示できるみたいだし、セキュリティも強化されたようだ。試してみたい気分にさせられる。スクリーンショットから判断するに、タブの表示スペースが狭いのが気になるが、おそらく自分で移動できるんだろうな。あと気になるのはIE7のエンジンにすることによってunDonutが正常に動くのか、という点だ。よく落ちるようになったとか、検索ハイライトが使えなくなったとか、そういう話を耳にする。もう少し様子見ておくのも手かもしれない。とくにunDonutは開発がとまっている感じのするブラウザなので、そう簡単にはIE7に対応しないと思われるので。それと公開早々見つかった脆弱性とか、IE7自身の安定性に問題とかあるらしいから、やっぱ少し待つのが正解か。

Firefox2。今回のバージョンアップでは、ユーザビリティが向上したという。私がFirefoxに求めているのは、高速化なのではたしてFirefox2が何処までそれに近づいたかは試してみないと解らない。高速化はFirefox3で実現するようなことを言っているので、へたすりゃFirefox3まで待つかもしれない。Firefox2にバージョンアップしたことで使えなくなった拡張機能があるようなので、対応版が出てくるまでにしばらく時間がかかりそうだ。またRSSを開くとGoogleと通信するというよく解らない仕様があるらしいので、そこらへんも慎重に見極めたい。

Lunascape4
まだベータ版なので、正式版が出たら試してみようかと。Lunascape3系統は一時入れてみたんだけど、ちょっと気に入らなくてすぐアンインストールしてしまった。アンインストールした後にアイコンとかがLunascapeに関連付けされたままだったんだけど…。


そういえばITmedia Biz.IDで読者バトンをやっていたのでちょっとやってよう。
ブラウザ、乗り換えますか?

今週の読者バトン

1.現在メインで使っているブラウザは?
unDonut

2.そのブラウザのお気に入りの機能は何ですか?
スーパードラッグ&ドロップ。文章中の気になる言葉を反転させてマウスでつかんでポイっと投げると新規タブで検索してくれる。非常に使い勝手がいい。何でもぽいぽい投げ捨てて、即検索。

3.メインで使っていないけれども興味があるブラウザは?
サブでOperaが控えてる。戻る進むの画面描写が早くってストレスを感じないのがいいね。
Firefoxも興味あり。拡張機能でお好みのブラウザに仕立て上げられるのがうれしい。
Lunascape4もIE7も使い勝手を試してみたい。

4.どんなブラウザなら乗り換えますか?
とにかく、起動が早くて、レンダリングが早くて、メモリをバカ食いしなくて、安定性バッチリで、マウスジェスチャが使えてかつカスタマイズできて、サイトを意図されたとおりに見れれば。って結構欲張り。

5.「(既存のブラウザは抜きにして)ブラウザにこんな機能があったらいいな」を、思う存分語ってください
unDonutのスーパーD&Dが気に入っているんだけど、もっとこれが進化したらと思う。例えばドラッグの方向とか長さとかごとに別の機能が割り当てられるといい。右にドロップしたらgoogle検索、左にドロップしたらwiki検索、とかさ。

あと、最近2chにしろmixiにしろ専用ブラウザってあるじゃない。あれがプラグインかなんかでブラウザに組み込めたらいいと思う。普段は普通のブラウザなんだけど、プラグインを呼び出すと専ブラが一時的に共存するとか。タブごとにどのプラグインを使うか指定して、普通のウェブサイトのタブ、2chスレのタブ、mixiのタブ、とかできると便利そうなんだけど。そういえば縦読みブラウザ影鷹というのがあったな。縦読み横読みが切り替えられたら面白いかも。

それからWWWCっていうソフトのようなRSSに対応してないサイトの更新状況がわかる機能とかついていてもいいな。例えばお気に入りのとあるフォルダに更新状況を知りたいサイトをまとめて入れてけば、ブラウザが随時チェックしに行ってくれて、更新があるようだったら表示を変えて知らせてくれるような。

基本的には多機能志向だけど、全部お仕着せで詰め込まれまくっているんじゃなくって、インストール時に欲しい機能といらない機能の取捨選択ができるともっと嬉しい。自分の使わない機能のためにブラウザが重くなったりしたら嫌だもの。

いま思いつくのはそんな感じ。

関連:
IE7
Firefox
Opera
Sleipnir
Lunascape
unDonut

リスも育てる猫

2006年11月03日 03:27

リスも育てる猫ちゃんのママ(エルエル)cotinusザイーガ経由)


母猫がー、自分の子猫とともにー、リスを育ててるー。衝撃。
なんか仲良くしているようだけど、いつの日かガブってしないことを願うね。

涼宮ハルヒについて大いに語る。その四。

2006年11月02日 06:26

さて。四回目になった涼宮ハルヒについて大いに語る。ぶっちゃけ語っているのは長門さんについてであるからして、タイトルを「長門有希について大いに語る」にしておいたほうがよかったかもしれないと思ってみたりみなかったり。そしてあんまり熱っぽく長門さんについて語っていると、変な目で見られたりするのかもと思ってみたり。でももう手遅れなのかな(苦笑。

涼宮ハルヒの消失 涼宮ハルヒの消失
谷川 流 (2004/07)
角川書店

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『涼宮ハルヒの消失』。表紙はなんとあの朝倉涼子。ハルヒ、みくる、長門、と来たわけだから、そろそろキョンか古泉かなと思ってたわけなんだが。朝倉さんだよ、朝倉さん。不敵な笑みを浮かべた委員長。オマケにしっかりナイフを握っていらっしゃいますよ。これはひょっとして、一巻と同じようなスリルショックサスペンス(古っ)を期待できるのでは。ネタバレ82%でお送りするので要注意。


時はクリスマスを一週間に控えた学期末。
「クリスマスイブに予定のある人いる?」とSOS団団員に一応確認したハルヒ。
これはイブに何かを目論んでいる証拠だ。
返事がどっちであろうと強制参加には間違いない。
「有希」
長門はページから顔を上げずに短く答えた。
「ない」
「よね」
このテンポの良い会話がとても心地よい。いや、会話と呼ぶのも躊躇われるほど短いわけだけど。

おなじみのハルヒの大騒ぎに振り回される団員という構図になるのかと思いきや。ものの見事に裏切ってくれる。

翌日学校に登校したキョンは、今いる世界が、キョンが知っている世界とはちょっと違っていることに気がつく。昨日までぴんぴんしていたはずの谷口はずっと風邪でダウンしているというし、教室にはなぜかあの朝倉涼子が普通に溶け込んでいるし、そして何よりハルヒがいなかった。パニックに襲われるキョン。ココはどこだ。ハルヒはどこにいる。

古泉がいたはずの九組は教室すら存在していない。廊下で朝比奈さんを見かけるが、朝比奈さんはキョンのことを知らなかった。藁にもすがる思いで、SOS団の占拠する文芸部室に足を運ぶキョン。長門はいた。だが、掴みかかって話をするキョンにおびえる彼女は、キョンの知っている長門ではありえなかった。

(これが巷でいうところの「消失長門」である。かなり無口、ちょっと無表情系、結構引っ込み思案、極度の照れ屋、かと思いきや意外と積極的な眼鏡っ娘文芸部員。長門かわいいよ長門。)

途方にくれるキョン。だが、その世界にはキョンが望んだ平和があった。一方的突発的なわがままでキョンを振り回すハルヒはいない。未来人も超能力者も宇宙人もいない。習慣で足を運んだ部室で、キョンは以前長門が貸してくれた長編SFを見つける。何気なく手に取ると、栞が、床に落ちた。
『プログラフ起動条件・鍵をそろえよ。最終期限・二日後』
あの長門からのメッセージだった。

鍵がなんなのか想像もつかなかったが、ひょんなことからハルヒが別の高校に進学したという話を聞く。キョンはいてもたってもいられず、ハルヒがいるという高校に直行する。校門に張り付くこと二時間。いた。ハルヒだ。身を包む制服こそ違うものも、忘れもしないハルヒの姿だった。そしてそのとなりには古泉の姿まである。

つっけんどんなハルヒの興味を引くことに成功したキョンは、途中でみくるを強制連行して四人連れ立って部室へと向かう。SOS団が部室に集合した。それが鍵だった。長門のプログラムが実行され、キョンは平安を捨てもとの世界に戻ることを選択した。

気がつくとキョンは三年前の七夕の日にいた。前回三年前に来たときに会った大人版朝比奈さんと合流し、その日二度目になるはずの長門宅訪問を行う。


ここで前回矛盾があるらしいと触れた問題について考えてみよう。
問題は三年前の長門(N)が現在の微細な感情を獲得した長門(N’)に同期をとったことによって、三年前の長門(N)が長門(N’)になってしまったとしたら、そのまま春に部室で邂逅することになるのは長門(N’)ということにはならないか、という点だ。もしこの三年前の時点で長門が現在と同じだけの感情を持ってしまっていたら、キョンは感情の一切無い長門に会わないことになる。そしてこの時間のループを繰り返すと、長門は延々少しずつ感情情報を貯蓄することになってしまいキリがない。

とりあえず『退屈』と『消失』で長門についての文を拾って時系列で並べてみる。(本当はチャートにでもしてもう少しわかりやすいものを作りたかったんだが、そこまでするのもどうかと思って。…気が向いたら作ってみるかな)

三年前七夕
キョンの一回目の訪問-朝比奈さんに連れられて
A) 『退屈』p114
長門は何一つ違っていなかった。ちゃんと北高のセーラー服を着て、無表情に俺を見つめる眼差しや、体温や気配を感じさせない無機質な姿も俺の知っている長門とまったくおなじものだった。ただ、最近の長門になくて、この目の前の長門にあるものがある。俺がこいつと最初に出会ったときにかけていた眼鏡。
いつしか眼鏡っ娘でなくなった長門が以前にかけていた眼鏡が、この長門の顔に引っかかっていた。
B) 『退屈』p117
「異時間同位体の当該メモリへアクセス許可申請。時間連結平面帯の可逆性越境情報をダウンロードした」
何一つとして解らない。
「現時点から三年後の時間平面上に存在する『わたし』と、現時点にいるこの『わたし』は同一人物」
それがどうした。それはそうだろう。だからと言って、三年前の長門が三年後の長門と記憶を共有しているわけはない。
「今はしている」
どうやって?
「同期した」
いや、解らんけど。
それ以上答えず長門はゆっくり眼鏡を外した。無感動な瞳が二つ、俺を見上げて瞬きする。それは確かに見慣れた本好き少女の顔だった。俺の覚えている長門有希だ。
(→時間凍結でもとの時間までもどる E)へ)

キョン二回目の訪問-変革されてしまった世界から
C) 『消失』p184
まさしく長門だ。初対面時期の長門有希。とりつく島が皆無だった春頃の、そして『三年前』に『俺』が頼ったこいつそのままだ。
D) 『消失』p189
「同期不能」
短い音の連なりを発して、じっと俺を見つめる。微妙に顔つきが違って見えたのは多分、俺の錯覚ではないと思う。春以降から夏にかけてのこいつの顔だ。古泉も気付いていた、出会った直後から微小な変化の途上にある長門の表情である。ただし冬までの長門には至っていない。

現在の七夕
時間凍結解除後
E) 『退屈』p122
長門が立っている。さっきと同じ、スイッチに手を掛けた状態で。
その顔に長門らしからぬ、感情めいたものがあるような気がして、俺はマジマジと白い顔を見やった。何かを伝えたいのに葛藤によって何も言えないでいるような、ずっとこいつの無表情に付き合っている奴でないと判別できないだろう微細な感情だ。俺の気のせいでないという保証もないが。
(中略)
戸口で佇む長門はあの長門だった。眼鏡っこ以前以後で分類するなら確実に以後の、ほんの少しだけ硬さが緩んだ長門有希だ。三年前のこいつに出会ってそれが解った。俺がハルヒに連れて行かれて文芸部室で対面した長門より、目の前の長門は確かに変化を遂げている。たぶんだが、本人にも解らないくらいの。

現在の12月
F) 『消失』p19
「変化といえば、涼宮さんだけでなく僕達だって変化しています。あなたも僕も、朝比奈さんもね。たぶん長門さんも。涼宮さんのそばにいれば、誰だって多少なりとも考え方が変わりますよ」
俺はそっぽを向いた。(略)意外に感じたのは長門がちょっとずつ変わりつつあるってことをこいつも気付いているってことだ。インチキ草野球に三年越しの七夕、カマドウマ退治に孤島の殺人劇やループする夏休み……。あれやこれやをわたわたとやっているうちに長門のちょっとした態度やしぐさが、全ての始まりを告げた文芸部室での邂逅から微細に変化しているのは確かだ。錯覚ではない。俺にだって手作り望遠鏡くらいの観察眼はあるんだ。


ちなみにキョンの主観的時間だとABEFCDの順。

同期というものがどのようなものなのか、詳しいことは何も分かっていないが、上記から脳内補足してみる。

二回目の訪問で、C)とD)との間に長門に変化が見られる。よって二回目は現在の冬の長門と同期することは失敗したものの、夏の長門とは同期していると思われる。

一回目の同期のあと眼鏡を外したはずの長門だが、二回目の訪問時にはまた眼鏡ありに戻っていることと、一回目の同期で「今はしている」といっていることから同期は、恒久的ではなく一時的なものと推測される。

つまり同期っていうのは同期しっぱなしになるわけじゃなくて、故意に繋がっている間のみ同じ感情情報を共有しているんじゃないかと思う。もちろん、何が起こったか等の事実関係についてのデータは残るんだろうな。なかなか器用なことをする。

まとめるとこんな感じ↓
一回目、キョンと朝比奈さんを時間凍結するまで夏の長門(N’)と同期していたが、その後その情報を遮断して長門(N)に戻る。そこに再び12月のキョンと朝比奈さん(大)が訪ねてくる。二回目の同期を試行するが、12月の長門(N”)にアクセス拒否され、夏の時点の長門(N’)までしか情報を取得できなかった。そしてキョンと朝比奈さん(大)を送り出したあとまた同期を切って長門(N)に戻り、そのまま三年後の部室での邂逅を迎えるのではないだろうか。
もちろん本編で明らかにされてないだけで、まだまだ三年前の七夕を巻き込んだ事件が起きるのかもしれないが、その可能性はとりあえず無視する。

ってなとこで私的には矛盾は解決した気になったんだけど、どうでしょう。


そういえば引っかかるのは
『消失』p199
「また会おう、長門。しっかり文芸部で待っててくれよ。俺とハルヒが行くまでさ」
命を吹き込んだ雛人形のような動きで、地球人製有機生命体はカクリと首を縦に振った。
「待っている」
その小さな声に俺は胸に奇妙なモヤモヤが発生するのを自覚する。だが消し忘れたタバコの煙のようなモヤの正体が何かを考えるより早く、朝比奈さん(大)が(略)
の部分。
キョンが胸に抱いた奇妙なモヤモヤって結局なんだったんだろう。
長門に対する好意か。ただの文学少女となり平凡に生きることを望んだ長門への感慨か。それともほかのなにか、か。

もう一つ
『消失』p188
長門に対してはいつもおっかなびっくりだった朝比奈さんの習性は、何年後かになっても変わっていないらしい。このときの俺はそう思った。
の「このときの俺は」っていう一文が気にかかる。「このとき」って限定している以上、このあとキョンがどう思い直すのか興味深い。


さて。
思いっきりネタバレの連続後にこういうことを言うのもなんなのだが、ここから先の展開については未読の読者のことを考えてあえて伏せておく。せっかくキョンも12ページにわたって「世界変革の原因」をぼやかしたまま引っぱっているわけだし。けしてこれ以上書くのがめんどくさくなったわけではない。念のため。


全体としてはかなり満足。表紙の期待を裏切られずに済んだし。タイムトラベルのテーマがうまく生きているような気がするし。消失長門は反則的までに可愛いし。消失長門にはおそらく二度と会えないだろうという感慨が彼女の価値をさらに高めているような気がする。

というわけで『涼宮ハルヒの消失』については今のところ以上。
次回はきっと『涼宮ハルヒの暴走』について。

関連:
涼宮ハルヒについて大いに語る。その一。
涼宮ハルヒについて大いに語る。その二。
涼宮ハルヒについて大いに語る。その三。

涼宮ハルヒについて大いに語る。その三。

2006年11月01日 00:38

その二からの続き。


三冊目『涼宮ハルヒの退屈』の特筆すべき点は、表紙が長門さんだってことに尽きる。

涼宮ハルヒの退屈 涼宮ハルヒの退屈
谷川 流 (2003/12)
角川書店

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・・・やっぱ尽きちゃまずいだろうから内容にも触れよう。


プロローグに
涼宮ハルヒと言うよりは俺が憂鬱だったのではないかと思われるSOS団発足記念日は思い起こせば春先のことであり、やはりハルヒではなく俺がすっかり溜息づくしだった自主映画撮影にまつわる出来事はいちおう暦上で秋になってのことだった。
とあるように、『憂鬱』と『溜息』間の出来事の短編四本である。それにしても、『溜息』で実際にハルヒは一回でも溜息をついていたのだろうか。この記事を書くに当たって、ざっと読み返してみたんだがどうにも該当箇所が見つからない…。やっぱり溜息とかと嘆息とか吐息とかはキョンかみくるが吐いているのであって、ハルヒは始終絶好調だった気がするんだけどなー。


『涼宮ハルヒの退屈』
退屈しのぎに野球大会に出場することを決めたハルヒ率いるSOS団メンバー+オマケ4人の話。試合に負けるとハルヒが機嫌悪くなり、閉鎖空間が発生、拡大、そして神人が暴れてしまうのでなんとか勝たなくちゃいけない。とはいえSOS団は野球素人集団、対するチームは優勝候補。困ったときの長門頼み。寄せ集めの素人チームが、強豪チームを完膚なきまでに叩きのめすさまは痛快を通り越して、相手に憐憫の情が。
あとがきによると、『憂鬱』より先に世に出た第一作目だったらしい。

『笹の葉ラプソディ』
ハルヒワールドの鍵となっているっぽい短編。全ては、三年前の七夕から始まったのかもしれない。『消失』と深く関連している。ちなみに三年前の長門さんが出てくるが、その一のコメントでていこさんが指摘したとおり、このままだと矛盾を抱えてしまっているようなのだ。詳しくは『消失』の感想(おそらく次回)で触れたいかも。

『ミステリックサイン』
ハルヒが適当に描いたSOS団のエンブレムの所為でなんか情報生命体を呼び起こしてしまった。そのとばっちりを食らったのがコンピュータ研の部長。まあ長門と古泉の活躍で一件落着。うーん、それだけ?っていう印象を受けてしまうんだよね。サイドストーリー要素が強くて物足りなかったのかも。

『孤島症候群』
えー。私は記憶力があまりよくない。結構色々忘れる。昨日の夕飯の献立とか覚えているか結構怪しい(昨日は……………トルテリーニだったな。よし)。でもね、この短編を二回目に読んだとき全然内容を覚えてなくて、一回目同様ドキワクしてしまったのにはどうかと思った。いや、二回楽しめたからいいんだけどね。やっぱ、愕然とするよ。自分の記憶力の悪さに。ニワトリと五十歩百歩かよ。そんなわけで、私の記憶を混乱させたほど一転二転する事件の真相をお楽しみください。



実は私一旦ここでハルヒを見限ったんだよね。見限った、という言葉は適当ではないな。でもここでハルヒを続けて読むのをやめたのは確かだ。他にも読みたい本は山積みだったし、夏休みも終わりに近づいていたし。とりあえず長門さんが表紙の巻を手に入れられたから満足してた。

そして私は大学に戻った。んで、しばらくはハルヒと無関係な日々を送っていたわけだが、あるときていこさんが、ハルヒを読んだことがあるか、と聞いてきた。三巻までしか読んでいないと答えると、かなり熱を入れて残りも読むようにと薦めてくれた。こうしてありがたいことにハルヒの続きを読むきっかけに恵まれたのだ。ありがとう、合掌。

今回はあんまり長くならなかったけど、続く。


オマケ。
『退屈』における長門分(糖分みたいなもの)の個人的内訳。
退屈長門分

(ええ言われないでも、自分は無駄(馬鹿)なコトをしているという自覚がありますとも)


関連:
涼宮ハルヒについて大いに語る。その一。
涼宮ハルヒについて大いに語る。その二。



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