--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

E.G.コンバット

2006年11月18日 06:55

E.G.コンバット / 秋山 瑞人、よしみる
E.G.コンバット〈2nd〉 / 秋山 瑞人、よしみる
E.G.コンバット〈3rd〉 / 秋山 瑞人、よしみる

E.G.コンバット1st,2nd,3rdを読み終わった。次の巻がシリーズ最後。Final。でもまだ発行されてない(一説によると執筆すらされていない)。3rdが発行されたのが1999年。それから7年。出る出るといわれつつ未だに出版されないEGコンバットFinal。「EGFマダー?」と待ち望む人間がここにまた一人増えた。

ま、新井素子はブラックキャットシリーズ最終巻を10年越しに出したわけだから、まだまだ待てるよ。てか、ブラックキャットは全四巻なのに、完結までに20年近くかかったといういわくつきのシリーズ。正直書店で第四巻を見かけるまで、続きはないものだと諦めていたよ(笑。

しかしFinalが出たら出たで、それを読む勇気が私にあるかどうかは別問題。秋山瑞人という作家は、物語の始まりと終わりの高低差が激しすぎる作家だから。ちょっとずつ持ち上げていって、最後に地面に叩きつける。そんな感じ。

なんてうか、とどめを刺すために生かしているんじゃないかってすごく不安。

その不安を煽るがごとく、3rdのあとがきには
次で“Final”。すべてにケリをつけます。デストロイの季節です。
とある。
敵をデストロイするぶんにはいくら派手でも構わない。でもキャラクターの精神をデストロイとか、信頼関係をデストロイとか、作者の良心をデストロイとかだったら、うぁー。


1st。カバーの袖に「SFコミカルストーリー」とあるように全体的にギャグ仕立て。月の女性兵士訓練施設「オルドリン」のおちこぼれ達を新任教官ルノアがだんだん心を通わせつつ鍛えるというちょっとありがちな話。個性的なキャラによるドタバタだが、ルノアの回想からは地球での戦闘がいかに厳しく凄惨で死と隣あわせであるかということが垣間見れる。ハッピーエンド。

2nd。前半はまだ良い。だが後半から雲行きが怪しくなってくる。哨戒任務同行演習中、敵の襲撃を受けたルノア隊のメンバー。状況は絶望的と思われたが斥候部隊と訓練機の犠牲によってなんとか生還する。しかしキスカ斥候隊の分隊長の死亡を最初に伝える描写が、あくまで記録的で温度を持たないのがなんとも。あまりにも淡々としすぎていて逆に怖いっつーか胸が締め付けられるっつーか。終わりは一応救いがある。

3rd。最初からかなりキツい。容赦ない。非道鬼畜とはまた別。(後者はそこに快楽を見出すが、前者はそこに感情の入り込む余地がない。)中ほどはちょっとギャグの効いたテンポのよい大脱走劇。だけど最後なんの前触れもなくいきなり失速。そして墜落。心が痛む。終わりに救いはある、がこれが次の地獄の始まりなのかも。受難の少女カデナに幸いあれ。Finalでもみんな無事でいてください、これ以上苦しめないでやってください、と祈らずにはいられない。


なんでここまで身構えちゃうのかは、「猫の地球儀」や「イリヤの空、UFOの夏」を読めばわかると思う。

「猫の地球儀」は泣ける。猫SFとしてこのブログで紹介しない手はないとは思うんだけど、レビューを書くまえに読み直したいんだよね。そしてきっと読み返したら理不尽さに悲しみと怒りを覚えてしまう。だからうかつには読めない。覚悟ができたら読むよ。

今しばらくは軽めのものを読みたい気分。

スポンサーサイト



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。