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猫語録002 ~一人で歩いていった猫より~

2005年10月30日 00:00

一人で歩いていった猫 / 大原 まり子 正式な読書感想・紹介は後に書くとして。

なにはともあれ猫なのだ。

表題作「一人で歩いていった猫」の冒頭の句にやられた。

これはかつて“猫”と呼ばれた人間の物語である。
猫は比類なき知性に恵まれていたが、おおかた先祖は地球産の猫だったので、外見は直立二足歩行の化け猫といったところだった。もっとも、中には北極グマを祖先にもつ者もいたのだが、例の“猫は猫に帰れ”運動の大旋風のあおりをくらって、誰も彼もが黄金色(イエロー・ゴールド)の目に赤い毛皮をもつ猫形態(キャット・フォーム)になってしまった。
この物語はそういう平凡な猫の物語だ。いささか謙遜で、付き合いが下手で、さほど忍耐強くもなく、人生の九九パーセントを平穏にすごした猫の、残りの一パーセントの物語だ。巨大な歴史の歯車の一つを担いながら、異星の大地を愛でつつ死んだ猫の物語だ。


「“猫は猫に帰れ”運動」すばらしい響きだ。
ルソーの「自然に帰れ」より明示的で力強いね。
ただ、黄金色の瞳で赤い毛皮っていう規格性はいただけないな。
私はクロだってシロだってミケだってトラキジだってブチだってみんな好きなのに。

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