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人形つかい

2006年07月07日 00:00

ハインラインの「人形つかい」読了。

人形つかい 人形つかい
ロバート・A. ハインライン (2005/12)
早川書房

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長門さんの100冊の
11 R・A・ハインライン『世界SF全集12』
に収録されているのは「人形つかい」と「夏への扉」らしいので、11番クリア。

人形つかいは、非常に読みやすい。読みながら、SFとライトノベルの境界線はやっぱりハッキリしないんだなと、思わされた。この作品はあくまでもハインラインが著者だから代表的名作SFという評価を得ているんじゃないだろうか。もしもこれがここ最近の新人日本人作家の書いたものだったら、ライトノベルよりに分類されてしまいそうな感じがする。

あらすじは、明快。ある日ナメクジみたいな宇宙からやってきた生物が地球を侵略しはじめる。このナメクジは寄生生物で人間の背中に取り付き、取り付いた宿主を思うままに操ることが出来る。寄生生物は人間に気づかれることなく、徐々に仲間を増やしていく。秘密捜査官サムは、おやじ(オールドマン)と赤毛の美人捜査官メアリとともに、何とかしてナメクジによる侵略を食い止めようとする…。

この小説の中では、宇宙から来た寄生生物は、恐怖と憎悪の対象として描かれている。それに立ち向かう人類(アメリカ人)の英雄という構図だ。細かい調査抜きで、寄生生物と平和的な話し合いの機会を設けず、ただ「敵は殺せ」というアメリカの正義至上主義的な姿勢が貫かれている点には少々疑問を覚える。が、ハリウッドなんかでアクション映画として売り出したら、うってつけの娯楽映画になるんじゃないだろうか。



ちなみにサムがメアリを彼の別荘に連れて行ったとき、パイレートという猫がメアリを受け入れることを示す一種の儀式めいたことをする。

「やれやれ安心した」とぼくはいった。「いまちょっと、きみをここに置いておくのを彼[雄猫]が許してくれないんじゃないかと思ったよ」
メアリは顔を上げて微笑した。「心配することはないわ。私の三分の二は猫だもの」
「あとの三分の一はなんだい?」
「それはあなたが見つけるのよ」

殺し文句だね。なんていい女だ。惚れる。
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